今日のグリーン車は?
京都と品川の間を、私は新幹線で頻繁に移動するのですが、グリーン車でよく有名人に会います。
特に大阪でレギュラー番組を持っている人は、何度も同じ車両になることが多いのです。
今日のグリーン車は?
今日のテーマの糸井重里さんも、京都にセカンドハウスがあり、奥さまの樋口可南子さんは、ほぼそちらにいらっしゃるので、見かけることが頻繁にあります。
一度、ご夫婦で遭遇したこともあります。
コピーライターであり、今は東日本大震災の被災地支援に取り組む糸井重里さん。
1980年代後半のバブル崩壊後や東日本大震災後に、現代人の思考がどのように変わってきたか京都新聞の記事の中でこんなふうにお話しされていました。
ある時期から広告は終わった。
売れるもの、ベストセラーが売れるという構造が始まったんですね。
安さの競争も始まった。でも安いというのはいわば脅しなんです。
人は反射的にモノを買い、思考は停止する。
僕は、市場がリアルに求める商品を作ろうと言い出したんですね。
最近では、人が喜ぶ商品を作って広告しようと。
「広告は商品へ練り込め」と言っています。
被災地の支援も、人の心を動かして行動につなげないと意味がないが、『このままじゃいけない』みたいな言葉が浮き立ってきたきがする。
逆にそれがパニックを作りだし、過剰な言葉の危うさが見えてきた気がしますね。
そもそも今は、誰もとにかく失敗したくない。
家電を買うのも失敗したくないんです。
あれはいい、これはダメとか過剰な情報を自分でこなさなくてはいけない。
いろんな問題をプラカードに掲げ、忙しくてしょうがない。だから、安全で正しそうなひな型、
借り物の正しさでも効き目がありそうなものに、
逃げ込みたくなるんじゃないかな。
本来、人間は正常よりも、ヘンタイという言葉が似合うのだそうです。
でも正常でいれば、正しそうな価値観をどこからか借りて来て、自分の頭を使わなくてすみます。
借りてきた「過剰な言葉」を使って人を責めたり自分のセンスではない「ブランド」という借りモノで安心したり「安さ」だけで反射的にモノを買う。
現代人は、借り物の正しさでも、効き目がありそうなものに逃げているのだそうです。
これらをビジネスに直結しそうなヒントだととらえながらも糸井さんの現代人に対する鋭い洞察力に改めて感心させられました。
そして私達も、借り物で正論を述べる現代人の一人だということに多少考えさせられるお話でした。
では午後からも頑張っていきましょう!
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